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 ウ ク レ レ に 関 す る 個 人 的 な 考 察 

せっかくホームページができたのだから、ウクレレに関する個人的な考察やウンチク(?)を書いてみようか、と思い立って作ることになったページです(笑)。
各テーマ毎に、少しずつ書き足していきたいと思っていますので、お時間があればお付き合いくださいませ。
また、読んでくださった皆さんの感想や意見、ご指摘もいただければ幸いです。

ウクレレの保管方法について

 いつもいつもふざけていないで、たまには真面目なことも書かないと・・、ということで、今回はウクレレの保管について、製作者側視点で少し語ってみたいと思います。

ウクレレ保管ラック  まず、保管場所。 ウクレレが増殖してくると、最初にこの問題に出くわします(笑)  スタンドに立てる方法も、5本を超えてくるあたりになると場所をとって難しいですよね。。。壁に掛ける方法も、意外とそんなに空いている壁って家の中にはなかったりするものです。
 そこで、そんな時にはこの方法! ホームセンターで売っているスチール家具を利用して、ウクレレを横に立てて並べちゃいます(^-^)  1段に10本は並びますから、5段ラックなら50本は収納できます!! 
 (ふつ〜そんなにたくさんないって ^ ^;)
 しかも、この方法、実はウクレレに負担をかけない置き方なんですね〜(^-^)  さらに後述する湿度コントロールの面からも、利点があるんですよ! 欠点は、強いてあげれば、1つ倒すと、ウクレレドミノ倒しになってしまう点ですかね〜(大笑) パタパタパタパタ・・・(←倒れる音)

 さて、本題はここから。 ほこりや手垢なんか気にしなくてもいいですから、是非、湿度とネックのコンディションだけ、注意してもらいたいというのが製作家の本音であります(^ ^;  ウクレレのネックは一般にはトラスロッドが入っていませんから、極端な反りはそのまま楽器生命の終わりを意味するんですよね(涙)。。  その潔さが、ウクレレの魅力でもありますが(^ ^;

 ネックが反る要因は大きく2つ。弦テンションと湿度です。 弦テンションによる順反りを防ぐには、やはり弾かないときは弦を緩めることです。コツは、だらだらに緩めすぎないで、1.5音〜2音程度下げておくこと。純粋に負担のことだけ考えれば、弦はユルユルにするのが理想なのですが、弾く時とのテンション差が大きくなりすぎないように、適量を下げておくのがポイントです(^ ^)  弾かない時に弦を緩めることは、トップ面を保護し、ウクレレ寿命を長くすることにもつながりますよ!

 湿度はもっと影響大。 木材は湿度が高いと膨張し、湿度が低いと収縮します。 一般的にネック表側(指板)はネック裏側に比べて、いくつかの要因により湿気を吸ったり出したりしやすいのです。 それで、湿度が70%を超えるくらいになると、表面(指板側)がより膨張して逆反り傾向になり、45%を下回ってくると、より収縮して順反り傾向になるわけですね(^-^)

 それで、この習性を逆に利用して、逆反り気味のネックは乾燥している時期にあえて弦を張りっぱなしにしたり、順反り気味のネックは湿度の高い日にあえて弦をユルユルにしたりして、コンディションを整えてあげるわけですね。 季節や日々の湿度によって、チューニングの緩め具合を微妙に変えてあげるというわけです。

 保管場所の湿度をコントロールするのは大変ですが、湿度に合わせてチューニングを変えるのは意外と簡単です(^-^)  とはいえ、極端に神経質にならないように(笑)。通常部屋の中って、湿度が45%切ったり、70%超えるってこと、あまりないですから(^ ^;  窓開けっ放しの方は注意しましょう。
 そうそう、忘れてた! ウクレレを横に立てる上写真の方法は、湿度変化をトップバック両方で均等に受けられるという点が、隠れた利点なんですよ(^-^) 壁につるすと、壁側に接した面と表側とで、湿度変化の受け方が変わってしまうんですね。。。(う〜ん、マニアックだ・・・ ^ ^;)

 ということで、今回はこれくらいで。 「ウクレレなんてそんな気を遣わんでも・・・」という考え方も個人的には大好きですが、知識として知っておくのは悪くないですよね! (^-^)

はじめての洋ナシウクレレ

 今回はちょっと趣向を変えて、記念すべき私の試作品ウクレレ達を紹介しちゃいましょう。
(ネタに困ってるわけじゃないですってば!いやだな〜、もう!^^;)
 まだまだウクレレ製作家として精進中の身ですが、それでも昔と比べると、いろいろと変化をしてきているわけですね。そんな苦労がしのばれる(?)、初期のタカハシウクレレ達です!


洋ナシ1号機その1  まず、じゃじゃ〜ん!これが洋ナシシェイプとしての1号機だったりします。(いつ製作されたものかは、秘密!(笑))
 トップ材はなんと「レッドシダー」です。当時から、とにかく他と違ったことがやりたかったんですね、はい(^^; 
 レッドシダーって、スプルースよりさらに柔らかいんですよ、薄くすると繊維に並行にグニャって曲げられるくらい・・。なので、ブレーシングは強めに仕上げてみました。ネックとボディの工法は、現在と同じヒールブロックレスです。

洋ナシ1号機その2  サイドとバックはオバンコール材ですね。
 よ〜くみると、シェイプも今と随分違います。なんといっても、この頃、型枠を使っていなかったし・・(大笑)! 「この自然なRがいいんだよ〜」と陶芸家のようなこと言ってましたっけ(^ ^; あと、バックは今と違い、ラウンドバックなんですね〜。(右写真でわかるかな?)
 ヘッドの大きさやブリッジの形も、今と違います。

 で、肝心のサウンドは・・・ ふっふっふ。。。
・・実は「よく通るけど、好みじゃない音」でした。ガーン””(ToT)
なんというか、ツーンとした他人行儀っぽい感じの音で、私の狙っている「暖かさ」「のーてんきさ」が足りない感じなんですね。今思うと、トップ材とブレーシングパターンの相性が悪かったんでしょう。(未熟者")
 でも、1号機ってやっぱり特別な思い入れがあって、今でも床に放り投げて、・・じゃなくて、地震がきても大丈夫なように高くない場所(笑)へ、大事に(?)おいてありますよ。

                              ※ ※ ※

洋ナシ5号機  で、次の写真、これは5号機ですね。初めてメイプルトップを使ったということで、記念のウクレレです。(カーリーじゃないとこもポイント(笑)) 内部はカーシャ風ブレーシングですよ。
 ボディの厚さも今よりありますし、バックはラウンドバックです。ブリッジの形も、試行錯誤していた時代ですね(^-^)
 実はこれ、なかなかいい音でして、キャンプにもハワイにも連れて歩いてました。現在のメイプルトップの音は、これを基本モデルとして、いろいろ改良を加えたものなんです。

                              ※ ※ ※

 最後は、初めての左右非対称ベルシェイプ・コンサート。(タイトルと合わんな・^ ^;)
 マホガニーサイドバックのメイプルトップです。 コンサート1号機
なんといっても注目すべきはボディの厚さ! どうです?ギターくらいありまんがな(笑)。
 あと、左右のカーブが、今と逆なんですよね。(いわゆる、レフティ仕様) 実はこれ、サイドへネック用切り込みを入れる時、逆に入れちゃいまして(恥)、でももったいないから作っちゃえ〜!とそのまま進んでしまったのですよ。
 その他今と違うのは、なんと0フレットがついてます。 0フレットは、これを含めて、当時何本か製作しましたっけ。

 肝心のサウンドは、かなり図太い感じのトーンでして、おおらかすぎるというか・・、これまた私の好きな感じとは違ったんですね〜。でも、これをベースに、その後ボディの厚さを少しずつ薄くしていったり、ブレーシングパターンを工夫したりして、最終的に現在のコンサートの仕様にいきつくわけです。

                              ※ ※ ※

 ・・ということで、以上が、「私の愛したウクレレ達」でした。(違うって^ ^;)
 本当にしばらく触ってなかったんですが、この写真撮るついでに久しぶりに弾いてみたら、とても懐かしい気持ちになりました(^-^)/ 
  (こういう古いウクレレ達が、場所とっちゃって、狭い工房が尚さら狭くなるんですね。。。
                                               でも捨てられない〜(笑))

私のウクレレ製作風景

 ウクレレ製作は、製作家によって随分と製作手順が違うものであります。というわけで、今回は私の製作の様子なんぞを語ってみたいと思います。
(キョーミないって? いいんです、一人でも読んでくださる方がいれば・・・T_T )

 メインの作業場は、実質有効面積4畳半程度でして、中央に座ったままで必要な機械やツールに手を伸ばせば(もしくは方向を変えれば)大抵届くという、大変合理的かつスマートな(単に狭いとも言う)空間レイアウトが施されております(^ ^;
 で、私のウクレレの作り方は、基本的に1台1台全工程を最初から最後まで仕上げて、そして次に着手、というスタイルなのです。実際には、塗装工程あたりになると待ち時間が多くなりますから、完全に完成する前に次の1台に取り掛かるわけですが、よく想像されるような、複数台を同時工程的に進めていくやり方ではありません。  何故って?  ・・・だって同じ作業を2台以上続けるのは、品質維持に必要な集中力が持続しないんですもん!
(ホントの話 ^ ^;)

ウクレレ製作風景  よく、「5台くらいずつまとめて作業をした方が効率がよい」と言われますが、これはある程度機械化された場合の話。私のような貧乏製作家によるハンドワークの場合、あまりこの法則が当てはまらんのです(^ ^;)。
 例えば、指板の溝切り作業。一本一本、神経を研ぎ澄ましてカッターで下線を引いていくわけですが、この作業は2本連続が限界(笑)。私にとっては、もんのすごい集中力が必要な作業なのです。ネック成型もそう。ナイフとノミで削っていくわけですが、これも1本仕上げるともうぐったり。。。とても数本なんて継続できません。。。(T-T)

 なので、気分転換&集中力再醸成の為にも、同じ工程が連続しないよう、一本仕上げてまた一本、をやっているわけであります。(^-^)  (それでも案外無駄な待ち時間って生まれないもので、合間合間にこうしてHP更新したり、皆さんにメール返信したりしているんですね)

 そんなウクレレ作りは、1つ1つの作業がミステイクの許されない緊張シーンの連続です。どこか1つの工程で、「あ〜、削りすぎちゃった!」とか、「あ〜、深く掘りすぎちゃった!」とか、「あ〜、少し短くしすぎた!」などの「やってもうた系ミス」があると、もうアウト。。。。原則として元には戻せないのであります(涙)。。
最近流行り?のフィギュアスケートでいえば、滑り出しからフィニッシュまで「ノーミス」であることが絶対条件という感じなわけで・・・(何故か北の国から風)
 とはいえ、本当にたくさんの工程がありますから、この「全工程をノーミスでクリア」ということが当たり前に出来るようになるまでが、実は一番難しかったんですよね。。。。。
 そんなこんなで、今でも日々1つ1つの工程に緊張しながら、自分としての精一杯よいウクレレを作り続けているわけです(^-^)。

 その日の予定箇所まで順調に進んだら、体中の木粉をシャワーで洗い流して、それから飲むビール(祝杯?)がまた、最高に美味いんですよ〜(^-^)。
 何より一番ビールが美味しいのは、納品したお客様からの感想メールを読みながらの一杯ですね〜(^-^) 初めてもらったラブレターの如し、一文一文を何度も何度も繰り返し読みながら、あ〜頑張ってよかった!!と心の底から思うのであります。
この時ばかりは、わざわざ、いつもより高いプレミアビール買ってきて飲んだりしてます(^ ^;)

 というわけで、以上が、「美味いビールの飲み方」でした(^-^)! (あれれ?)
 次回は、「上手な二日酔いの治し方」ですよ。(ウソ)

(注※) 2009年現在は、工程によっては数台単位で加工をして、
     少しでもお待たせする時間がなくなるよう、工夫を繰り返しております ^-^)

ウクレレのよい音ってどんな音?

太陽のイメージ

 のっけから難しいテーマを選んでしまいましたが(笑)、皆さんのウクレレの理想の音って、どんな音でしょう? 弦楽器に限らず、理想の「音」にこだわり続けるのは、全ての楽器弾きに共通した、永遠の楽しみでもあります。

 さて、私のウクレレに求める音というのは、「太陽のイメージ」なんです。ポカポカと暖かくて、軽い気持ちになって、やさしくなれるような音、日に焼けたような音、悪い言葉でいえば「のーてんき」な音です。もちろん、使用する木材によって大きくキャラクターは異なりますが、基本的には、どの木材を使っても、その木材の持つ、最大限「のーてんきな音」を引き出そうと思っています。

 これはいろいろウクレレを作ってわかってきたことなんですが、背筋を正して、0.1mm単位まで設計図通りにしっかりと作り上げると、完成したウクレレは、何故かとてもりりしい、一本しっかりと芯の通った、まるでよくできたアコースティックギターにも近い、端整な音がします。一方、ちょっとした遊び心を常に持って、「図面の通りになんかやらないもんねー」と自分で書いた図面を無視(笑)しながらあれこれやっていると、完成したウクレレは、なぜか「のーてんき」な音になります。いや、本当に不思議です(笑)。

(誤解されると困るのですが、決して私のウクレレがいいかげんに作っているということじゃないですからね(笑))

 でもでも、ウクレレというのは不思議な楽器で、本当に作り手の気持ちというか、姿勢というか、それが音に現れる楽器です。「タカハシウクレレの音は国産手工品のどれとも違う」という大変光栄なお言葉をいただいたことがありますが(大照)、もしかすると、私の人格の低さが、いい感じの「のーてんき」さをウクレレに与えているのかも知れません。(笑)

 ・・・で、ちょっとだけ真面目な話をしますと、「のーてんき」でありながらも、楽器としてしっかりとバランスのとれた音、適度なアタックと自然なサスティンがある音、どことなく艶っぽさというか甘さのある音、を引き出していくのは、実は何より難しくて、苦労する部分なんです。失敗ばかりの経験の中で、わざと遊び心を残す部分、とにかくシビアにこだわる部分、というところがわかってきていますので、それを意識的に使い分けていって、最後は木の神様に神頼み(笑)・・・ というのが、私流です。
初めて弦を張る時は、毎回毎回、ドキドキするというのが本音です。(笑)

そしてそれ以上に、自分でよしと思った音を、手にした方が果たして気に入ってくれるかどうか・・・? が、一番ドキドキする瞬間です。

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