タカハシウクレレの特徴と13のこだわりポイント
2007年の発売開始以来、多くの皆様から支持され続けてきた「タカハシウクレレ」の特徴は大きく4つ。
シンプルだけど可愛らしくて、他とは違う個性的なルックス(外観)
自分が上手くなったと感じる程の、圧倒的な弾きやすさ(プレイアビリティ)
聴きこむほどに癖になる、独特のやわらかく伸びやかな音色
国産の手づくりウクレレながら、個人ビルダー作品としては購入しやすい実用的な価格
そしてこの4つの特徴は、製作者の経験値と工夫から生まれた以下13のこだわりポイントから成り立っています。
ポイントその1 独自デザインされた個性的なボディシェイプ

「優れたデザインは優れた機能性を伴う」という考えから実用本位で生み出されたタカハシウクレレのボディシェイプはどれも個性的。
女性に人気の可愛らしい「洋なしシェイプ」、 コードストローク時の高音と低音のバランスが心地よい「左右非対称・ベルシェイプ」 、伝統的な雰囲気を持ちつつもどこかモダンにアレンジされた「アナナス(パイナップル)シェイプ」 の3つが基本シェイプとして用意されています。
(各シェイプは、ウクレレのサイズにより組み合わせに制限があります)
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ポイントその2 トレードマークのサブホールと、多様なホールレイアウト

ひとめ見ただけで「タカハシウクレレ」とわかる、トレードマークともいえるトップホール横の小さなホクロ穴。(サブホール)
製作者の気まぐれで位置も大きさもバラバラですが(笑)、それも楽しい個性と受け入れられています。
また、ホールのレイアウトも、伝統的な「センター」の他に、位置を左右に寄せた「シフトホール」、サイドの「モニターホール」、「サイドメインホール」など、多様な組み合わせが可能です。
(ホールレイアウトにより同じ材でも音色が変わります)
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ポイントその3 伝統にこだわらない材構成の豊富なバリエーション

今では珍しくなくなった、いろいろな材を組み合わせウクレレ。 実はタカハシウクレレはその先駆者でありました。
ウクレレといえば1つの材で製作するのが当たり前だった時代から、トップ材・サイド材・バック材にそれぞれ違う材を使うことも多く、それぞれの材の持つ音を活かしたウクレレ作りをずっと続けてきました。
そしてそれは、個性的で可愛らしい外観にもつながっているのです(^ ^)
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ポイントその4 随所にみえる製作者の遊び心

楽しい気持ちで作ったウクレレはよい音がするものです。 タカハシウクレレは、製作者の気まぐれな遊び心で、同じ仕様のウクレレであっても、どこか微妙に違っていたります。
サブホールの位置や大きさや数が違っていたり、ヘッドにあるはずのホヌマークがどこか違うところに配置されたり、ペグのツマミとポストの色が色違いだったり・・・etc。
「何か遊んで」 とお申し付けいただければ、貴方だけのオリジナルな1台をお届けします♪
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ポイントその5 左右非対称ラウンドのネックグリップ

タカハシウクレレのネックグリップは均等なラウンドではなく、頂点が低音弦側にずれたアンシンメトリーなグリップシェイプ。 人間工学の視点から、ネックを握った際に一番自然に掌にフィットする考え抜かれたデザインです。
さらに、一般的なクレレよりもネックに少し厚みを持たせることにより、長時間演奏していても指先の疲れを感じることなく、また握力の小さな方や手の小さな方でも、楽にセーハプレイが楽しめます。
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ポイントその6 指板コンディションを維持する指板バインディング

季節により空気が乾燥しすぎる日本では、ウクレレの指板が収縮して痩せてしまい、結果としてフレットエッジが飛び出してしまう事例が後を絶ちません。 タカハシウクレレでは指板の外側に薄い木材によるバインディングを施し、乾燥時にもフレットエッジが飛び出すことなく、いつでも安定したフレットコンディションをお届けします。
バインディング材は、ローズウッド指板にはメイプルを、メイプル指板にはローズウッドを使い、色違いの遊び心も持たせています。
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ポイントその7 サスティーンを向上させる大きめのフレット

タカハシウクレレで採用しているフレットは実はギター用のフレット。 一般的なウクレレに比べると幅も高さもあるフレットですが、そのサイズだからこそ、音の立ち上がり感やサスティーン面での優位性が生まれます♪
また高さのあるフレットは、ビブラートやハンマリングオン、プリングオフ、ベンディングといった深い表現力には欠かせないテクニックも、とても容易にこなすことができます。
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ポイントその8 正確な音程を導く補正を施した弦長(スケール)

フレット楽器のピッチ(音程)は、弦長(スケール)が長い程正確性が増します。 その為タカハシウクレレでは、ソプラノは360mm、コンサートは392mmと、一般的なサイズよりも少しだけ長いスケールを採用し、ピッチの安定化を図っています。 また特に音程がシャープしやすい低フレット域は、経験に基づく独自の補正数値を施してフレット位置を決定しています。
さらに、最も重要なオクターブ調整には3mm厚のサドルを使い、各弦に合わせて細かく頂点位置補正を施しています。
製作者の実用性への本気のこだわりの証しの1つです。
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ポイントその9 抱えやすいボディフォルムと弾きやすい弦高セッティング

タカハシウクレレの可愛らしいボディシェイプは、実はとてもホールド性の高いシェイプ。 ストラップなしでも抱えやすいウクレレは、やはりとても弾きやすく感じます。
また弾きやすさを生み出す大きな要因の1つが弦高セッティング。 一般にウクレレの弦高は高めのものが多いですが、タカハシウクレレではフレットのレベル調整やネック調整にかなりの時間を費やしている為、ウクレレとしてはとても低い弦高セッティングを可能にしています。
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ポイントその10 コンパクトかつ演奏性を高めるヘッドデザイン

「ウクレレやギターのヘッドはコンパクトな方が音が良い」というのが、製作者の経験からくる解釈です。 ですからタカハシウクレレのヘッドも当然コンパクト。 必要最小限の大きさにデザインされています。
また、ヘッドデザインのくびれ部分にもご注目! Gフラットを押さえる時など、どうしても手の甲がナットよりヘッド側に大きく出てしまいますが、タカハシウクレレのヘッドのくびれは1弦側だけが長めにデザインされており、手の甲が干渉しにくいように工夫が施されています。
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ポイントその11 独自開発のオリジナル・ブレースパターン

外から見えない部分ですが、実はとても重要なのがトップ裏の「ブレーシング・パターン」。
伝統的なウクレレのパターンはとにかくシンプル&弱めのものが多いですが、それだと短期的に鳴りは良くても、長期的にはトップが歪んでしまい楽器寿命が短くなりがちです。
タカハシウクレレではブレースパターンには徹底的に拘っていて、企業秘密でお伝えできませんが(笑)、長期的にもトップの歪みが少なく、かつサスティーンの出るオリジナル開発のブレースパターンをいくつも用意し、材やサイズにより個々変えながら施しています。
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ポイントその12 繊細かつ効率的に振動を伝達する新設計のPANDAブリッジ

最も重要なパーツの1つであるブリッジは、台座下部に良質なシトカスプルースをサンドした
白黒スタイルのPANDAブリッジへ進化しました(^ ^)v
これまで常識とされていた硬質材で直接弦振動をトップに伝えるのではなく、あえて軟材をクッションとし振動をやさしく伝えることにより、
耳に聞こえる音のゼロからの立ち上がりカーブがより滑らかかつピーク時の山も大きく感じられ、音の減衰も緩やかに優しく消えていきます。
当工房ならではの地味で画期的な工夫です♪♪
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ポイントその13 ハンドメイド感満載の暖かみと風合豊かな仕上げ

タカハシウクレレの仕上げはとても風合のあふれるもの。
塗装は一部モデルを除き、ウレタン塗装です。
高級ハンドメイドウクレレによく使われるニトロセルロースラッカーをあえて使わないのは、ゴム製スタンドやゴムマットの上にも遠慮なくウクレレを置いたりできるようという、実際の使い勝手への配慮から。 (コストはウレタンの方がかかるんですよ。。ほんとは ^ ^;)
使用しているウレタン塗料は、木製の食器に使っても問題のない強靭でかつ無害のもの。
間違ってペットが噛んだり舐めたりしてしまっても安心なのです♪
そして塗装は1台1台すべて刷毛塗りで行います。 効率のよいスプレー塗装を使わないのは、楽器として理想的な極薄の被膜にしたいから。 また、完成後に僅かに残る刷毛塗りならではの質感も好きなのです。
艶消しのマットな質感とあいまって、木材の凸凹をそのまま感じられる、暖かみのある仕上げなんですよ。
またヘッドの周囲には、良く見ると焦げ跡のような薄い黒い部分が少し残っていたります。
これも製作者のこだわりの1つ。
当工房ではネックの整形を、糸鋸盤でカットしてヤスリ整形という普通の方法ではなく、型木にハンドルーターをあてて2mmずつ削り出して行います。 NCマシンのない環境でも寸分違わず同じサイズのネックを作りたいという想いから、あえて手間のかかる方法でやっていまして、
ヘッド周囲の焦げ跡はこのこだわりの跡。
こうした部分も含めて、タカハシウクレレの魅力と捉えていただければ幸いです(^ ^)